よくあるご質問
Q&A
一般の方や患者さんからよく聞かれる
下肢静脈瘤についての質問を幅広く集めました。
専門医の監修のもと、ひとつひとつていねいにお答えします。
一般の方や患者さんからよく聞かれる下肢静脈瘤についての質問を幅広く集めました。専門医の監修のもと、ひとつひとつていねいにお答えします。
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Vol.3 治療について
Q1:下肢静脈瘤の治療後、回復までにどのくらいの期間がかかりますか?
ストリッピング術:通常3日程度の入院が必要で、通常の生活に戻るには2週間~1ヶ月程度かかります。

高周波およびレーザーによる血管内焼灼治療:基本的には日帰り手術となります。治療は30分~1時間程度で終了します。家事や事務仕事は当日から可能ですが、重労働や長時間の立ち仕事は2~3日後からになります。治療後の経過によりますが、2週間でほぼ通常の生活に戻ることができます。

医療用接着材による血管内接着治療:基本的には日帰り手術となります。治療は30分~1時間程度で終了します。術後の制限が血管内焼灼術と比べて少なく、当日から軽い運動やシャワーも可能です。重いものを持ったり、激しい運動は1週間後から可能です。
Q2:下肢静脈瘤は治療すれば治りますか?
きちんと検査を行って適切な治療を行うことで下肢静脈瘤は治ります。

しかし、治療の時点では正常であった静脈に、新たに下肢静脈瘤が発症する場合があります。
Q3:下肢静脈瘤治療は健康保険の適用となりますか?
高周波、レーザー、医療用接着材による血管内治療ならびに硬化療法とストリッピング術は健康保険が適用されます。

レーザーと医療用接着材の場合は、健康保険が適用されるのは国に認可されたレーザーと医療用接着材を使用する場合のみとなります。それ以外の未認可の機器を使用すると健康保険が適用されません。 高周波による治療は全て健康保険が適用されます。
Q4:下肢静脈瘤の治療にかかる費用はどのくらいでしょうか?
保険診療で3割負担の場合、硬化療法で約5千円、ストリッピング手術で約3万5千円、
高周波やレーザーによる血管内焼灼治療で約3万5千円、医療用接着材による血管内接着治療は約4万5千円の自己負担が必要です。
1割負担の方は上記の1/3になります。

これらは日帰り手術の場合の金額で、入院した場合はさらに費用がかかります。
治療費は医療機関によって異なりますので、詳しくは各医療機関にお問い合わせください。
→詳しくはこちら:
「静脈瘤のタイプ・患者さんの状態によって異なる治療法。」
http://www.think-vein.jp/about4.html#about4_1
Q5:美容目的でも保険が適用されるのでしょうか?
美容目的の(下肢静脈瘤治療の症状がない)場合は健康保険は適用されません。
Q6:体内で高温の熱を使用したり、静脈を焼いても問題はないのでしょうか?
高周波やレーザーによる血管内焼灼治療では、静脈を焼く前に静脈のまわりにTLA(ティーエルエー)麻酔という特殊な局所麻酔の液を注射します。そのため、静脈を焼いても周囲に熱が伝わらず、静脈だけが焼けるので問題はありません。

また、静脈を焼くとふさがってその静脈には血液が流れなくなりますが、深いところの静脈(深部静脈)に血液が流れるので心配はありません。
Q7:下肢静脈瘤の治療の痕は残りますか?
傷の残り方には個人差がありますが、治療時に必要な傷の大きさは、治療方法により異なります。

ストリッピング術:足のつけ根に10~30mmと膝周辺に約10mmの切開を行います。

高周波およびレーザーによる血管内焼灼治療:膝周辺に数mmの穴から穿刺およびTLA麻酔を注入する際に複数ヶ所約1mmの穿刺をします。

医療用接着材による血管内接着治療:膝周辺に1ヶ所、数mmの穴から穿刺をします。

高周波、レーザー、医療用接着材による血管内治療は、傷が小さいため1年程度でよく見ないとわからない程度になります。
→詳しくはこちら:
「組み合わせ治療として併用される「スタブ・アバルジョン法」
http://www.think-vein.jp/about4.html#about4_6
Q8:静脈に接着材を注入しても問題はないのでしょうか?
現在、日本国内で保険適用となっている接着材治療には、“シアノアクリレート”をベースに作られた、下肢静脈専用の接着材を使用します。

シアノアクリレート系接着材は、1950年代から世界中で脳血管や食道胃静脈瘤などの治療にも使用されている医療用接着材です。長期間体内に残りますが、発がん性や毒性はありません。

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