海外では、すでに多くの方が治療
グローバル治療レポート
[血管内接着材治療]
Vol.3
「私の人生を変えた手術」
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ボニー・クリステンセン さん
趣味や仕事に影響を及ぼした、足の強い痛み
ボニー・クリステンセンさんは生まれてからこれまで、馬をこよなく愛してきました。
「彼らは私のすべてなのです。」と彼女は語ります。そんなボニーさんには、ユタ州ソルトレイクシティの郊外で彼女が飼っている馬の世話だけではなく、乗ることさえできなくなるかも知れないと危惧した時期がありました。足にできたあざがなかなか治らず、やがてただれはじめ、強い痛みを感じるようになったからです。

「痛みを1から10で表現するなら、おそらく12でした。」ボニーさんはやがて馬の世話をするのにも苦労するようになり、乗ることもまったくなくなりました。
また、痛みのせいで仕事の進みも遅くなりました。彼女は地元の市場で8時間動き回って仕事をこなしていましたが、「踏み出すたびに痛くて、今まで経験したことのない痛みでした。」と振り返ります。
慢性静脈不全症に対して、選択された治療法とは
医師たちは最終的に、ボニーさんの症状を慢性静脈不全症(CVI)と診断しました。下肢静脈瘤の原因となる病気です。血液を心臓に戻す静脈が正常に機能しなくなり、血液が足の静脈に留まってしまうことにより、腫れや痛みなど様々な症状を引き起こします。ボニーさんの場合、それが進行しただれて潰瘍になってしまっていました。「見た目もとても気になりました。」と彼女は話しています。

ボニーさんを担当した医師は、治療に「血管内接着材治療」を選択しました。超音波で確認しながら静脈の患部にカテーテルを挿入し、そこから医療用接着材を注入して血管を閉塞する治療です。
名医が語る「血管内接着材治療」の特徴
キャサリン・ギブソン先生
「病気の静脈の血管壁を接着して、閉塞させます。」ワシントン州ベルビューにあるLake Washington Vascular Surgeons(レイクワシントン血管外科)のメディカルディレクターであるキャサリン・ギブソン先生は述べています。

「正常に機能していない静脈を流れていた血液は、より効率的に流れやすい筋肉下の深部静脈にすみやかに迂回します。」ギブソン先生は、慢性静脈不全症治療の名医で、医療用接着材(グルー)を用いた血管内接着材治療によって多くの患者さんを治療しています。

穿刺部に局部麻酔を使用するだけで、鎮静麻酔などは必要ありません。通常の手術は1時間以内に終わります*。患者さんは不快感をほとんど感じることなく、術後すぐに普通の生活に戻ることができます**。

「私の経験では、多くの患者さんが手術したその日に普通の生活に戻ることができています。その後も活動を制限されるようなことはありません。」とギブソン先生は述べています。

血管内接着材治療は順調に終了し、ボニーさんはまた愛する馬の背中に戻ることができました。
「できなくなってしまっていたことがたくさんあったことを、それがまたできるようになって初めて気が付きました。」とボニーさんは言います。「この手術によって、私は元の生活を取り戻すことができました。」
* 症状や治療内容によっては、診療所に数時間滞在することになる場合もあります。
** 治療の結果や回復に要する時間には個人差があります。

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